土木材料を学ぶ教育活動の一環として、土木を学ぶ高校生や高専生、大学生を対象にコンクリートカヌー大会が毎年開催されており
学生がカヌーを設計、材料や配合を工夫したコンクリートで製作してデザインやスピードを競います。
2021年は11月に開催され、横浜国立大学が総合優勝。
そんな横浜国立大学製のコンクリートカヌーにはバルチップが使用されています。
通常であれば水に沈んでしまうコンクリートを発泡スチロールのような浮力体を用いてカヌーに仕上げてます。
使用されたのはバルチップMK3530とバルリンク
⇩バルチップを入れるメリット⇩
<①手間なくカヌーのひび割れ抑制ができる。>
何も入ってなければひび割れしやすくなります。もし建物の土間のように溶接金網や鉄筋を用いて
ひび割れ抑制しようとしてもそもそもカヌーの形に合わせて設置しないといけないのが面倒。
形に合わせてカットして、微妙なカーブを付けて、かぶりをとって….
ここまでやってひび割れから浸水、鉄が錆びて膨張して、大きなひび割れが発生してしまったらがっくりです。
→バルチップなら型枠を作って繊維入りのコンクリートを流し込むだけ。鉄筋や金網に比べてかなりの手間を削減できます。
<②どこかにぶつけてしまっても繊維が繋ぎ止めるため欠けない>
運搬中にどこかへぶつけてしまってカヌーがバラバラに、というような悲しい事態も防げます。
これらの特長をうまく生かしてカヌーを製作されていました。
バルチップに可能性を見出していただき、見事コンクリートカヌー大会にて優勝された横浜国立大学の皆様、おめでとうございます!