「月刊コンクリートテクノ」にてバルチップの記事が掲載されました。
建築・土木問わず様々なところで採用が増加している補強短繊維。
繊維メーカーやゼネコン、生コン工場と様々な立場から現状を俯瞰し、
それぞれの課題を共有することで各社連携して解決を図るとともに、今後の補強短繊維普及拡大に向けて議論を重ねる座談会が開催されました。
我らバルチップも繊維メーカーとして座談会へ参加しております。
㈱安藤・ハザマ(ゼネコン)からは以前と比較した補強短繊維の採用状況や繊維を使用する場合の現場での対応を、
㈱タイハク(生コン工場)からは繊維コンの洗浄や処理を含めた工場目線での繊維の取り扱い方を、
大日製罐㈱/大和紡績㈱/㈱テザック/バルチップ㈱(PP短繊維普及研究会)からは短繊維普及に向けた取り組みを共有しました。
その中で課題として挙がったのは
・洗い場の用意(現場)
・繊維入りの戻りコンや残コンの処理(工場)
・繊維コン殻の処理 など
これに対してPP短繊維普及研究会として解決事例の周知や提案を行い課題解決を図っています。
例えば、現場での洗浄スペース削減には専用のアジテータ車を用意。
参照:バルチップコンクリート ~現場の工夫で洗い賃大幅改善!~
また、工場でアジテータ車を洗浄する際にポンプの故障の原因になるという課題にはメッシュ。
コンクリートブロックを作成するのも残コン処理の一つの解決策。
そして繊維コン殻の処理。
通常、このような繊維コン殻はリサイクルが難しく、最終処分(埋め立て)となるケースが多いのが現状です。
それらを有効活用するための方法の一つが「再生路盤材」。
実際にクラッシャーで破砕した繊維コン殻が再生路盤材として適用された実績もあります。
しかし再生路盤材だけでは繊維コン殻を処理しきることができないため
より多くの繊維コン殻を有効活用するために「再生骨材」としての利用に向けた実験も進めています。
リサイクルの道筋を示す、施工事例を打ち出す、使い勝手やリサイクル面の課題解決へ取り組むといった
それぞれ立場での実績に基づいたPRも続け、PP補強短繊維のさらなる普及拡大を目指します。