経年劣化についてはどうでしょうか。
今回のブログではコンクリート中でバルチップが経年劣化をしないのか、
弊社の工場で実施した調査結果も交えてご紹介します。
まずは腐食やひび割れのメカニズムですが、
通常鉄筋は「不動態被膜」というものに守られています。
しかし、空気中の二酸化炭素によって、コンクリートが少しずつ中性化していきます。
その中性化が鉄筋まで達することによって「不動態被膜」が壊れて、鉄筋が錆びたり腐食したりします。
その結果、鉄筋が体積膨張してコンクリートにひび割れが発生してしまうのです。
バルチップの素材はPP(ポリプロピレン)です。
ポリプロピレンは水を吸わない繊維で、耐薬品性(酸、アルカリ性)に優れています。
そのためバルチップは、水などによって錆びることがなく、熱・紫外線以外で劣化しません。
また、鉄筋のようにコンクリートの中性化によってバルチップが膨張することもありません。
さらにコンクリートの中には日光が届かないので、コンクリート中のバルチップが紫外線劣化する心配もありません。
下記の調査結果は施工してから約4年後、約14 年後のコンクリート床から10㎝径のコアを破砕し、
採取した中からバルチップを取り出し、引張強度の経年変化を調査したものです。
コア抜きの結果、バルチップは品質管理上、規格値を満足する結果が出ています。
いかがでしょうか。
錆びが発生する鉄筋と比較するとバルチップの方が
錆びる心配もなく、コンクリートの劣化を抑えられます。
バルチップを使ってコンクリートのひび割れ&劣化を抑制しましょう。