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コンクリート中のバルチップは経年劣化する?
2021.04.13

「工期短縮」「コスト削減」「ひび割れ抑制」

この3つが補強短繊維バルチップの代名詞ですが、

経年劣化についてはどうでしょうか。

 

今回のブログではコンクリート中でバルチップが経年劣化をしないのか、

弊社の工場で実施した調査結果も交えてご紹介します。

 

まずは腐食やひび割れのメカニズムですが、

通常鉄筋は「不動態被膜」というものに守られています。

 

しかし、空気中の二酸化炭素によって、コンクリートが少しずつ中性化していきます。

その中性化が鉄筋まで達することによって「不動態被膜」が壊れて、鉄筋が錆びたり腐食したりします。

その結果、鉄筋が体積膨張してコンクリートにひび割れが発生してしまうのです。

 

 

 

バルチップの素材はPP(ポリプロピレン)です。

ポリプロピレンは水を吸わない繊維で、耐薬品性(酸、アルカリ性)に優れています。

そのためバルチップは、水などによって錆びることがなく、熱・紫外線以外で劣化しません。

また、鉄筋のようにコンクリートの中性化によってバルチップが膨張することもありません。

さらにコンクリートの中には日光が届かないので、コンクリート中のバルチップが紫外線劣化する心配もありません。

 

 

 

下記の調査結果は施工してから約4年後、約14 年後のコンクリート床から10㎝径のコアを破砕し、

採取した中からバルチップを取り出し、引張強度の経年変化を調査したものです。

コア抜きの結果、バルチップは品質管理上、規格値を満足する結果が出ています。

 

Download (PDF, 392KB)

 

いかがでしょうか。

錆びが発生する鉄筋と比較するとバルチップの方が

錆びる心配もなく、コンクリートの劣化を抑えられます。

バルチップを使ってコンクリートのひび割れ&劣化を抑制しましょう。

 

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