前回のブログ(『建築・建材展2021』へ出展します)で、展示会用に新しく角柱供試体を作製したことを報告しました。
↓実物はこちら
今回は、この角柱供試体について説明していきます。
バルチップ入りの供試体と何も入れてないプレーンの供試体を用意し、
それぞれ曲げ靭性試験をしていきます。
詳細は下記、動画をご覧ください。
この動画を見ると分かると思いますが、
バルチップ有りの供試体はひび割れ発生後も繊維の架橋効果によって、ひび割れの広がりを抑制します。
対して、バルチップ無しの供試体はひび割れ発生直後一気に破壊が起きます。
このことからバルチップをコンクリートに混入することで、ひび割れの抑制効果があることがわかります。
例えば、この特性を生かしてトンネルの覆工コンクリートでもバルチップは使用されています。
覆工コンクリートにバルチップを混入することで剥落や崩落の対策をしています。
コンクリートにひび割れが発生した後もバルチップがあることで剥落や崩落までの時間を稼ぎ、安全な場所に避難することができます。
バルチップ有りとバルチップなしの供試体の実物をそれぞれ展示しています。
是非、3月9日~12日の「建築・建材展2021@東京ビッグサイト」へお越しください。