先日中止となった【建築建材展2020】向けに作製した供試体を使って、暴露試験をしてみました。
「供試体の作製について復習」
供試体のサイズは400mm×400mm×100mm。
使用した鉄筋のサイズはD6@25mmピッチ。
ここからコンクリートの断面が観察できるように一工夫してできた供試体がこちら↓
この供試体を雨風の当たる屋外へおき、2月10日より暴露試験を開始しました。
およそ1ヵ月半暴露試験をした結果がこちら↓
やはり鉄筋には錆が発生しています。
対するバルチップは、錆びもなく綺麗な状態を保っています。
コンクリートにひび割れが発生すると、そこから雨水や空気などが侵入し鉄筋が錆びていきます。
コンクリート中の鉄筋の錆はコンクリートの品質の低下に繋がります。
実際にここまで鉄筋がむき出しになっている状況はないですが、コンクリート中の鉄筋が錆びるメカニズムについてわかっていただけたと思います。
バルチップはPP(ポリプロピレン)素材のため、錆びることがなく長期的にも品質が安定します。
この錆びないというメリットを生かし、海沿いの現場や水の使用が多い現場でもバルチップの採用が増えてきています。