日本で昔から作られている土壁に欠かせない藁(わら)。
この藁にはつなぎのための接着剤やひび割れ抑制などの役割があります。
バルチップも藁と同じようにコンクリート全体に分散してひび割れの抑制に効果を発揮します。
今回は土間を想定した供試体を作成し、その上に乗用車やフォークリフトを走らせて
車両の走行荷重によるひび割れの発生状況を確認する大規模な実験を行いました。
過去リング試験や版状供試体を作製するなどひび割れ抑制効果を確認するための
様々な試験を行っていますが、ここまでの規模かつ鉄筋やワイヤーメッシュと比較できるものはなかなかありません。
【施工条件】
〇厚み:150mm、180mm
・D10-200W
・D13-200W
・バルチップのみ(0.4vol%,0.6vol%,0.8vol%)
・バルチップ(0.4vol%)+ワイヤーメッシュ etc.
全体の面積は約2,200㎡で条件ごとに区画分けして計測。
海に面していて風が強いため、表面養生材を使用してもマイクロクラックが発生してしまいましたが、
バルチップのみで施工した箇所は配筋がないため足元も安定していて作業もしやすい上に
しっかりひび割れが抑制されており、鉄筋土間と比較してもひび割れ抑制効果は同等以上の結果となりました。
*非構造部(土間、屋上シンダー、嵩上げ 等)であれば用心筋代替として問題なく使用できます。
実際に現場を見学することも可能ですのでお問い合わせください。
【現場:〒714-0045 岡山県笠岡市港町1−37】