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コンクリートの常識を変える「HPC」
2018.12.22

ここはどこでしょう?

 

 

 

正解は沖縄県。

 

この写真でも分かるように、沖縄県はコンクリートの構造物が多く

バルチップのユーザーが多い地域でもあります。

 

 

なぜ、コンクリートの建物が多いのか。

 

・台風が多いから

・高温多湿で白アリの発生が多いから

・米軍の占領下でコンクリートが一般化したから

 

など要因はいくつかあるようです。

 

 

そんな沖縄県でコンクリートの常識を覆す新工法が誕生し、

その工法での構造物がどんどん建っています。

 

 

その名は、

「Hybrid Prestressed Concrete」

(ハイブリッド・プレストレスト®・コンクリート)

 

通称「HPC®」 (えいちぴーしー)  と呼ばれる特許技術です。

 

このHPC®がコンクリートの常識を覆すといわれています。

 

 

 

 

何が凄いのか。

 

①コンクリートなのに「薄い」。なのに強度を保つ。

最薄で38mmまで薄くすることが出来ます。

 

 

②コンクリートなのに「しなる」。

じん性、いわゆる「しなり」を持っており、一箇所へ過度に加わる力を適切に逃してくれます。

 

 

なぜ 薄くて しなる コンクリートを生むことが出来たのか。

 

 

それは、緊張材として鉄筋の代わりにカーボンワイヤーを、

そして補強繊維として「バルチップ」を使用しているからなのです。

 

 

従来のプレストレスコンクリートは中の鉄筋が錆びないように

水分の侵入を防ぐ必要があり、コンクリートを厚くとらなければなりませんでした。

HPC®は錆びる心配がないのでコンクリートを極限まで薄くすることができ、

さらにバルチップのじん性がしなりをもたらします。

 

 

 

そんなHPC®を使用した デザイン性あふれる建物がこちら

琉球銀行牧港店 (浦添市)

 

 

「オアシスバンク」をテーマにデザインされ

屋外のデッキ広場を覆うのは、HPC®パネルを使用した大きな屋根。

コンクリートを意匠屋根材として使うことが出来るのは、

厚さ40㎜と薄く、軽量化されているからなのです。

 

 

 

 

他にもHPC®を使用した建造物や、現在進行中のプロジェクトも数多くあります。

次回はHPC®を使用した他の建造物を紹介したいと思います。