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コンクリートでカヌーを作ろう
2021.12.09

土木材料を学ぶ教育活動の一環として、土木を学ぶ高校生や高専生、大学生を対象にコンクリートカヌー大会が毎年開催されており

学生がカヌーを設計、材料や配合を工夫したコンクリートで製作してデザインやスピードを競います。

 

2021年は11月に開催され、横浜国立大学が総合優勝。

 

そんな横浜国立大学製のコンクリートカヌーにはバルチップが使用されています。

 

 

通常であれば水に沈んでしまうコンクリートを発泡スチロールのような浮力体を用いてカヌーに仕上げてます。

 

 

使用されたのはバルチップMK3530とバルリンク

 

⇩バルチップを入れるメリット⇩

 

<①手間なくカヌーのひび割れ抑制ができる。>

何も入ってなければひび割れしやすくなります。もし建物の土間のように溶接金網や鉄筋を用いて

ひび割れ抑制しようとしてもそもそもカヌーの形に合わせて設置しないといけないのが面倒。

形に合わせてカットして、微妙なカーブを付けて、かぶりをとって….

ここまでやってひび割れから浸水、鉄が錆びて膨張して、大きなひび割れが発生してしまったらがっくりです。

→バルチップなら型枠を作って繊維入りのコンクリートを流し込むだけ。鉄筋や金網に比べてかなりの手間を削減できます。

 

<②どこかにぶつけてしまっても繊維が繋ぎ止めるため欠けない>

運搬中にどこかへぶつけてしまってカヌーがバラバラに、というような悲しい事態も防げます。

 

これらの特長をうまく生かしてカヌーを製作されていました。

 

 

バルチップに可能性を見出していただき、見事コンクリートカヌー大会にて優勝された横浜国立大学の皆様、おめでとうございます!