建築用途でバルチップの営業をしていると現場からよく聞かれる質問があります。
「バルチップ、本当に均等に混ざる?」「バルチップがダマになって、塊にならないか?」
このような質問に対して、
「アジテータ車へ投入後2分間、高速撹拌を実施していただければ、問題ありません。」と回答しています。
では、その根拠は?何を持って問題ないと言えるのか?
そこを今回は記載していきます。
繊維の混ざり具合に関しては、分散性試験というものを社内で実施しています。
分散性試験は、トンネル施工管理要領(NEXCO,繊維補強コンクリート編)における繊維混入率試験を参考にした試験です。
※この試験はバルチップの混ざり具合を確認するために弊社が独自で実施したものです。各現場での試験実施は不要です。
試験の流れは下記をご覧ください。
1.繊維投入(アジテータ車へ投入後2分間 高速攪拌)
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2.試料採取
↓
3.試料を水洗いし「バルチップMK」を採取
↓
4.「バルチップMK」を乾燥させ、質量を測定
下記は、ある現場での試験結果です。
設定添加率:0.40Vol%
合格基準:①設定添加率の100±20%(0.32~0.48Vol%) かつ ②3回の平均が95%(0.38Vol%)以上
※「最初」「中間」「最後」はアジテータ車ドラム内コンクリートの排出時期を示しています。
これは研究を重ね、生コンに練り混ぜた際にダマにならないよう繊維の長さや太さを工夫しているためです。
また繊維への工夫と共に、製品を紙袋に詰める際の梱包形態の改善も実施。
繊維が整列するように梱包しているため、これも繊維が均一に混ざるための要因となっています。
バルチップを添加することで品質向上はもちろんのこと、施工業者の方が使いやすいよう生コンの施工性を落とさないことも意識しています。
その結果、現在では建築用途の総実績は約2,000件となり、順調に増え続けています。
バルチップの投入方法や、打設方法に関しては、こちらの記事も参考にしてください。
https://www.barchip.co.jp/news/2020/11/30/1311/